朝鮮の最高人民会議第12期第4回会議が7日、平壌で行われた。会議で、党中央軍事委員会副委員長の金正恩氏は国防委員会副委員長に選出されなかった。
同会議には、最高人民会議常任委員会委員長の金永南氏、内閣総理の崔英林氏ら指導者が出席したが、国防委員長の金正日氏とその後継者の金正恩氏は欠席した。伝えられるところによると、金正日氏と金正恩氏は慈江道を視察中で、工場の視察や、文芸公演の観賞を行ったという。
またこの会議で、朝鮮国防委員会行政局長の李明秀氏が人民保安部部長に当選した。李明秀氏は金正日氏の側近であり、金氏が権力を握り始めた1996年から金氏の各活動の手配を担当している。後継者である金正恩氏の地位を確保する上で、重要な役割を果たす人物と見られている。
朝鮮最高人民会議は朝鮮憲法で定められた立法権を行使する最高主権機関で、朝鮮国防委員会、最高人民会議常任委員会、政府内閣の選出や、国民経済の発展に関する問題、国家予算と決算の報告の可決などを行う。通常は年に1回開催され、朝鮮の権力序列2位である金永南氏が常任委員長を務める。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年4月8日