3月11日午後2時46分に日本の東北沖で大地震が発生してから、すでに1カ月が経った。これは世界でも異例の「複合災害」となった。
「複合災害」の第1の特徴は、マグニチュード(M)が大きく、余震も多いことだ。3月11日の大地震は日本の地震観測史上最大のM9.0を記録した。日本気象庁は今回の地震で放出されたエネルギーは1995年の阪神大震災の1000倍に達し、北は北海道、南は九州にまで波及したとしている。マグニチュードが大きいだけでなく、持続時間も長い。福島県いわき市ではM4以上の揺れが3分10秒続き、東京・大手町でもM4以上の揺れが2分10秒続いた。地震発生後1カ月内にM5以上の余震は460回以上も起きている。宮城県近海では3月11日同日にM7.7の余震が起きた。気象庁はM8の余震が起きる可能性もあるとしている。
「複合災害」の第2の特徴は、地震によって引き起こされた津波の破壊力が極めて大きかったことだ。強烈な地震によって海底は5メートル上昇し、巨大な津波が引き起こされた。気象庁の記録は、地震発生から約30分後に高さ約8メートルの津波が岩手県大船渡市沿岸に到達したことをはっきりと示している。岩手県宮古市に到達した津波は高さ19メートル、福島第1原発に到達した津波は高さ約15メートルに達した。津波は陸地に上がると最高37.9メートルに達し、最長で50キロの地点まで及んだ。浸水面積は507平方キロメートルに達した。元々1950年代に建設された岩手県宮古市の巨大防波堤は長さ2433メートル、海面から10.65メートルの高さがあったが、今回の津波で全て破られた。国土交通省によると、東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県、宮城県、福島県の堤防約300キロのうち、約60%が全壊または半壊した。行方不明者が死者を上回り、津波による死者が地震による死者を上回った。今回の災害における津波の破壊力の大きさは一目瞭然だ。