爆発後のチェルノブイリ原発4号機。(資料写真)
また、今年68歳のアントシュキン上級大将は、日本人に自分たちだけで原発事故に対処する能力はなく、国際社会の援助に頼る必要があることは明らかだと見ている。さらに、「今回の日本の災害はチェルノブイリより深刻だと思う。現在もっとも重要なことは、チェルノブイリの3倍、4倍さらには5倍に深刻化させないことだ」とした。
報道によると、チェルノブイリ原発事故の発生直後、アントシュキン上級大将は放射性物質の拡散を防ぐため、当時のパイロットに空から原子炉に鉛や砂、土などを投下するよう指揮した。事故発生後の10日間で、アントシュキン上級大将の飛行部隊の飛行は4000回に及び、彼らは膨大な量の放射線量を浴びた。当然、パイロットは被爆することを知っていた。しかし、原子炉を一刻も早く遮蔽する必要があることも知っていた。彼らに現場から離れるよう何度言っても、彼らは現場に戻っていったという。当時の飛行任務に当たったパイロットの多くが癌で亡くなったことがわかっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年4月27日