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メドベージェフ大統領とプーチン首相 |
ロシアのメドベージェフ大統領とプーチン首相の双頭体制は3年来権勢を誇ってきた。性格、政治理念、政治スタイルに違いはあるものの、両氏は手を携えて共に進み、共同で対処し、共に外遊するなど兄弟のような親密さを誇り、ロシアの国益と発展に尽力して国内外で賛美されてきた。だが両氏の不和に関する噂もたびたび聞かれる。
来年の大統領選が近づくにつれて「不和」報道が増えている。両氏共に正式な出馬表明はしていないが、ロシア世論は選挙活動はすでに始まっており、出馬表明が早いか遅いかの問題に過ぎないと見ている。国際世論は両氏の一挙一動に注目している。では両氏は大統領の座をめぐって袂を分かち、「生きるか死ぬか」の戦いを繰り広げるのだろうか?
メドベージェフ大統領は12日のインタビューで「次期大統領選出馬の可能性は排除しない。私は遠からず決定する。皆さんの言うように(選挙まで)すでに1年を切っているからだ」と答えた。「未来がどのようなものかは誰にもわからない。だが、現職の国家指導者として、大統領として、私には当然未来について考えなければならないし、その義務がある」。
ロシアの政治学者・オレシュキン氏はこれはメドベージェフ大統領からプーチン首相への「挑戦状」だと指摘。特に「決定」の主語が「我々」ではなく「私」だった点を強調する。両氏が「双頭体制」下で常に強調していた「誰が出馬し、誰が出馬しないかは、我々が共に決定する」との立場と完全に異なるからだ。「挑戦状はすでに突きつけられた。後はプーチン首相がどう反応するかだ」。
来年の大統領選まで1年を切った。メドベージェフ大統領とプーチン大統領は以前、誰が出馬するかは今年遅くに決めると表明していた。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年4月29日
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