第12次5カ年計画(2011~2015年)期間に中国が直面する厳しい環境問題について、李副部長は次のように説明した。環境保護部は飲料水の安全、大気汚染、重金属汚染、土壌汚染などの環境問題に重点を置き、総合的な対策に力を入れ、環境の質を大きく改善するために努力していく。そのために以下のことに取り組んでいく。1、河川と湖沼に休息を与え、審査と問責を厳格に実施し、飲料水の水源地を保護し、重要な流域の水質汚染対策を推進していく。2、大気汚染を防止し、抑制するための新しい地域的メカニズムを構築し、大気環境の質を改善するために努力していく。3、第11次5カ年計画(2006~2010年)にあげた成果をもとに、汚染物質排出の総量規制に継続的に取り組み、複数の汚染物質の排出を同時に抑制していく。4、環境保護に関する特別プロジェクトの実施を重点に、市民の生活にかかわる深刻な環境問題を解決していく。
近年の一部の不合理な開発と建設が自然保護区に与えた影響について、李次官は次のように述べた。中国は将来、「天地一体型」の監督管理システムの構築など多様な措置を講じて、自然保護区の監督管理を強化していく。
2010年末までに、全国に2588カ所の自然保護区が設置され、その面積は陸地国土面積全体の14・9%を占め、世界平均の11%を大きく上回った。
李副部長は「環境保護省は保護区の設置を審査するための制度を確立し、任期目標管理制度を導入し、深刻な問題が発生した場合は、指導者の責任を追及していく」と表明した。
(新華網日本語=中国通信社) 2011年6月4日