鳩山氏は3日午前、テレビカメラの前で「政治家である以上、約束したことは守らなければならない。それができないのなら『ペテン師』だ」と強く批判。菅氏が首相の座に恋々として辞任を拒んだ場合、両院議員総会で代表解任決議案を提出し、退陣させる考えを表明した。
この件は鳩山氏の不注意に問題がある。菅首相と交した覚書は「震災復興と第2次補正予算にめどがついた後」とするだけで辞任の時期を明記していなかったため、原発の冷温停止状態まで任期を延ばす隙を与えてしまったのだ。
これまでの経歴を見ると菅首相は政治に強い抱負を抱いている。かつて自らを責めて剃髪し、僧侶になったこともある。政界入りした時は自らを強く律する人物だった。だがままならぬ世の中では、流れに乗らざるを得ないものだ。
日本では「平成になってからすでに15人も首相が代わっている。今回野党はまた首相を引きずり下ろそうとする一方で、自分は首相の座につこうとしない。なんという無責任なことか」との声が上がっている。与党内からも首相退陣を求める声が上がり、野党と手を組んだ倒閣の動きも起きたが、最後には首相に反撃され、党内が分裂する結果となった。
日本の首相が頻繁に代わるのは無論良いことではない。政治家が抱負を実現するには、十分な時間が必要だ。三日天下では業績は上げられない。
「人民網日本語版」2011年6月9日