人民日報傘下の国際情報紙「環球時報」によると、あるスイス紙が14日付で「毛沢東の言葉が私の心を温かくする」との見出しの記事を掲載した。概要は以下の通り。
中国メディアは数週間前から「1921年7月1日--中国共産党の建党日」に焦点を合わせている。中国にとって建党90周年は2年前の建国60周年同様、愛国主義教育を行う良い機会でもある。
中国全土で上から下まで革命歌のブームが巻き起こっている。特にテレビ局は『大海の航海は舵取りが頼み』などの歌曲を特に好んで放送している。映画、テレビ、雑誌以外に、書籍の売れ行きも好調だ。『中国共産党の歴史』第2巻の発行部数はすでに100万部を超えた。同書の発行は中国共産党が歴史問題を正しく認識し、扱い、そこから真剣に教訓を汲み取っていることを示すものだ。
中国共産党は一貫して力強い働きをしてきた。まさに革命歌の歌詞のように「共産党がなければ新中国はない」のである。過去30年来の改革開放政策は中国に巨大な成功をもたらした。数千年の歴史において、中国が現在のように優れた業績を上げたことはない。そして中国共産党が、この成功の安定要素なのだ。
現在中国共産党は党員約8000万人、共産主義青年団団員7000万人余り、人民解放軍230万人、人民警察170万人、武装警察60万人余りを擁する。党の合法性はもはやマルクス主義や毛沢東思想頼みではなく、その経済的業績によって支えられている。1949年から2011年まで中国共産党はずっと中国の指導者だった。予測可能な将来においても、その権力を保持するだろう。今後30年、中国共産党はさらに多くの試練に直面する。中国は経済、政治面でいつでも巨大な試練に直面する可能性があり、30年余りの急成長はすでに危険地帯に入っている。中国の改革は一層実務的でなければならず、依然慎重に手さぐりしながら進む必要がある。
「人民網日本語版」2011年6月21日