温家宝総理は24日から28日にかけてハンガリー、英国、ドイツを公式訪問する。外交部は「第12次五カ年計画が始まって以来の重要な対欧州外交であり、関係国との意思疎通、協力の促進が目的」としている。
■中国首相のハンガリー訪問は24年ぶり
外交部によると中国首相のハンガリー訪問は24年ぶり。温総理はオルバン首相、シュミット大統領、クヴェール国民議会議長と会談する。ハンガリーは現在EU議長国を務めている。今回の訪問は中・東欧に向けたものでもあり、両首相は「中国・東欧諸国経済貿易フォーラム」に出席。温総理は中・東欧諸国との実務協力の深化に関する中国の立場および主張を明らかにし、中・東欧諸国との友好互恵協力の深化に向けた積極的なメッセージを伝える。
■訪英:キャメロン首相と会談
中英は年次首相会談制度を設けており、今年は英国ロンドンで開催される。温総理はキャメロン首相との会談のほか、中英協力事業の視察を行う。双方は政府間合意文書やビジネス契約にも調印する。中国側は訪問の大きな目的として「実務協力の推進」と「相互理解の強化」の2つを挙げている。双方は世界や地域の共通関心事についても意見交換する。
■訪独:初の政府間協議
ドイツ訪問の重点は政府間協議制度のスタートだ。こうした制度の発足は中国にとって初めてであり、両国関係にとって非常に重要な意義を持つ。温総理はウルフ大統領とも会談。メルケル首相と共に第6回中独経済・技術フォーラムに出席する。中国にとってドイツは欧州最大の貿易相手国および外資・技術導入元だ。中独政府間協議で双方は経済・貿易協力の新たな目標を定めるほか、双方向投資やドーハラウンドの促進などについて意見交換する。今回の訪問による経済・貿易協力の成果は自動車と部品、化学工業、機械製造、電子・電気器具、新エネルギー、投資など多分野に及ぶ見通しだ。
「人民網日本語版」2011年6月24日