米海軍はこのほど、第7空母打撃群の解散を決定した。これで米空母戦闘群の数が9つに減った。
ゲイリー・ラフヘッド前米海軍作戦部長は1日、解散後、空母ロナルド・レーガンは第9空母打撃群となると述べた。
米海軍が空母打撃群の数を減らしたのは、国防予算削減に対応するためだとみられている。一つの空母戦闘群を減らすことで、その作戦や維持にかかる費用を省くことができる。
また、第7空母打撃群航空連隊の作戦と維持にかかる費用も節約される見通し。
米海軍は11隻の空母の在役を確保する計画だとしているが、「エンタープライズ」退役後は10隻に減る。長期的に見ると、9つの空母戦闘群のままでいく可能性が高い。
「エンタープライズ」が退役すれば、第12空母戦闘群の旗艦が別の空母に変わることになる。
米海軍は空母戦闘群の削減を受け入れる能力があり、9つの空母戦闘群で世界における戦略的存在を維持することが可能だという国防アナリストがいる一方、新アメリカ安全保障センターの国防予算アナリスト、トラヴィス・シャープ氏は、海軍作戦部は空母戦闘群の削減を受け入れられなくても、従来の数(10の空母戦闘群)を回復するのは難しいと指摘。こうした変化により、フォード級空母の作戦群構築が非常に難しくなるが、水陸両用艦隊でその穴を埋められるかもしれないとの見方を示す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年8月9日