海軍戦力を急速に拡充するアジア太平洋諸国
ベトナム以外にも、多くのアジア太平洋諸国が制海権と海洋覇権の争いにおいて優位に立つべく、海軍戦力を急速に拡充している。
フィリピンは2012年度国防予算案において国防費を50億ペソ(約1億1700万ドル)から80億ペソ(同1億8800万ドル)に増やし、主に海軍の先鋭軍艦、潜水艦の購入に充てるとしている。フィリピン平和・暴力・テロリズム研究所のロンメル・バンロォイ所長は「フィリピンは海軍の領海巡行能力も強化する必要がある」と指摘する。
タイは国内情勢が不安定で、経済状況も深刻であるにも関わらず、2億5700万ドルを投じてドイツ海軍を退役した206型潜水艦6隻を購入する計画だ。アンダマン海とタイランド湾の巡視に使用するほか、および周辺国の海軍近代化に追いつくためだ。
スウェーデンのストックホルム国際平和研究所が昨年10月に発表した統計によると、東南アジア諸国の2005潤オ2009年の兵器購入数は、その前の5年間と比べてほぼ倍増。しかもこの傾向はまだ続いている。ベトナム、オーストラリア、マレーシア、インドネシアも海軍の軍艦および関連装備を中心にさらに兵器を購入する考えを表明している。
東南アジア諸国以外では、日本政策研究所のアシスタントリサーチャーによると、日本は潜水艦の総数を16隻から22隻に増やすことを正式に決定した。韓国の海軍建設のスピードは政権交代や派閥争いの影響を少しも受けていない。
アナリストは、多くのアジア太平洋諸国がこれほど急速に海軍戦力を拡充していることについて、制海権と海洋覇権争いにおいて優位に立つことが核心的な目標だと指摘する。
「人民網日本語版」2011年8月11日