国務院常務会議は10日、鉄道の安全性の一層の強化について検討するとともに、高速鉄道の安全性に関する全面的な検査の実施を決定した。
盛光祖鉄道部長(鉄道部党組書記)は高速鉄道の安全性を高め、安全管理のノウハウを蓄積するため、運営初期に十分な準備を基に、運行速度の引き下げ、運行間隔の段階的短縮、値下げなどの措置を講じると表明した。
盛鉄道部長は現在の鉄道運輸に着眼し、安全上の隠れた危険性の徹底的調査に関して、すでに次の4措置を講じたことを明らかにした。
(1)信号設備の設計上の欠陥を解決するため、事故区間と同一システムの全ての信号設備に対する検査を終え、ハード面の安全性を高めた。また、故障した設備のメーカーにソフトを改良させ、ソフト面の欠陥を完全に解決した。
(2)信号と列車制御システムの新たな問題の出現に備えている。列車運行状況や設備の状態を間断なく監視し続け、運行の安全性に影響をおよぼす問題を発見した際は、直ちに安全対策を講じている。
(3)安全性に関わる運行設備に対する技術的検査を行い、隠れた危険性をしらみつぶしに調べた。
(4)非正常時の運行規則や作業手順を見直し、厳格に実施。各種緊急マニュアルを整備し、詳しくし、緊急対応能力を高めた。
また、盛鉄道部長は長期的な高速鉄道の発展に着眼し、安全面のインフラを強化する必要性を指摘。(1)高速鉄道の設備の質を全面的に高める。高速鉄道関連の全製品について導入前に厳しく検査し、高速鉄道設備の参入管理を規範化する(2)高速鉄道の規則と制度を整備する。設備のメンテナンス、検査と監視、緊急救援などを重点に科学的で厳密な高速鉄道規則・制度を構築する(3)研修を強化し、職員の技術・業務技能を全面的に向上させる(4)緊急対応能力を高め、設備故障時のマニュアルを整備する(5)高速鉄道の治安対策を強化し、治安環境を改善し、安全確保能力を高める----を挙げた。
「人民網日本語版」2011年8月11日