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アフガニスタン政府関係者は8日、2日前に北大西洋条約機構(NATO)軍の大型輸送ヘリコプター「CH47チヌーク」の墜落はタリバーンの「罠にはまった」ためで、タリバーンの目的は国際テロ組織アルカイダの最高指導オサマ・ビンラディン容疑者殺害の「報復」だと述べた。
◇タリバーンの罠?
ヘリ墜落で死亡した38人のうち、20人余りは米海軍のエリート部隊「シールズ」の中でも最も精鋭とされる第6班 のメンバー。今年5月にパキスタンでビンラディン容疑者襲撃を展開したのはまさにこの第6班だ。
匿名希望のアフガン政府関係者は同日、新華社の記者に対し、チヌークが墜落したのはタリバーンの罠にかかったためだと明かした。「軍用ヘリがタリバーン指揮官が仕掛けた罠にはまったことはすでに裏づけが取れている」。
カーリ・ターヒルという名のタリバーンの指揮官は、情報を提供すると米軍に知らせ、タリバーンの多くのメンバーをワルダク州の谷間にある民家に集めた。アフガン駐在の国際治安支援部隊(ISAF)は武装輸送機チヌークを谷間の目標地点に向かわせた。
この時のヘリの飛行ルートは谷に入る唯一のルートであることから、タリバーンの予想が的中、谷間で待ち伏せし、ヘリが近づくのを見計らって攻撃した。
アフガンの情報関係者が得た写真によると、チヌークには多くの銃弾痕があり、中には先進兵器を使った痕跡も残されていたという。
◇歩兵連隊を支援?