バイデン米副大統領は現在6日間の中国訪問中で、中国の指導者と会見、会談した。中米関係の新たな位置づけを決める重要な時期にあり、世界市場に計り知れぬ動揺が起き、そうした中で中米の対話は両国関係と世界に自信を注入するものである。
今回の中米対話は外部に重要なシグナルを発信した。双方は相互尊重と互恵・ウィンウィン(共に勝者になる)の協力パートナーシップを進めるとし、米側は中国の核心の利益の問題に対する関心を理解し、台湾、チベット問題で改めて明確に約束した。世界に影響が及ぶ米国債危機が起き、中国は米国経済の成長能力と発展のすう勢に対する基本的判断を示し、米側は中国の対米投資とドル債の安全を約束した。
中米協力パートナーシップは世界的に重要な影響力のある二つの国、世界最大の二つの経済体の相互信頼に重きを置いている。胡錦涛主席は会見の中で、中米は戦略的相互信頼を育て、協力パートナーシップの戦略的内容を充実させなければならないと指摘した。バイデン副大統領は戦略的相互信頼を増進し、戦略上の判断ミスを回避しなければならないと強調した。中米の共通認識は胡主席の今年初めの訪米で切り開かれた両国関係の新たな道に新たな足跡を残し、自信を加えた。
国交樹立以来の中米関係の全体的発展の軌跡をみると、相互尊重と相互信頼が徐々に深まり、貿易、為替、知的財産権、人権などの問題での米国の一方的「要求」が徐々に減った。これは中国の改革・開放と平和的発展という客観的事実によって中米「対話」が導かれた必然的結果であり、世界の平和的発展協力のすう勢の必然的結果である。中米間には意見の相違と重大な敏感な問題があり、適切に処理するカギは高い見地から将来を展望し、国情の違いを乗り越えることにある。人々はまた米国が言ったことを守り、尊重、実務、建設的対話の雰囲気と環境を築く努力をすることを希望している。