米国債の危機に続き、スタンダード・アンド・プアーズが米国のソブリン信用格付けを引き下げ、世界市場に動揺が起きた。中国の米経済に対する判断は世界に影響を与える。温家宝首相は訪中したバイデン副大統領に次のように述べた。米国は強い科学技術力と高い資質の多くの人材がおり、経済の基盤が厚く、現在の困難を乗り越えることができると信じている。中国は米国が責任ある財政、金融政策を約束したことを称賛している。また習近平副主席は、米経済は従来から強じんで自己修復力があり、必ず挑戦(試練)に対応する中でより良い発展を遂げると信じていると述べた。
中国の態度表明は米経済のファンダメンタルズと長年の成長から得た結論であり、世界最大の経済体に対する期待を表明したものである。また長期的角度から世界経済の成長に対する市場の自信を高め、国際金融の安定を維持するものである。他の一部経済体にさまざまな困難がみられ、世界的挑戦が厳しい情勢の中、中国は冷静かつ科学的に判断し、協力強化・同舟相救う精神を堅持し、経済情勢の全体的把握と大国の度量を示した。人々はまた米国が約束を前向きに実行に移し、投資安全確保、市場参入、障壁排除など多方面で世界に自信をもたらし、ウィンウィンを築くことを希望している。
バイデン副大統領の今回の訪問は初訪中から32年ぶりで、その間の中米関係の発展が示しているように、双方が相互尊重、互恵・ウィンウィンを堅持し、相手の核心の利益を尊重、配慮し、意見の相違と敏感な問題を適切に処理するなら、中米関係は健全かつ安定して発展し、絶えず世界に自信を注入できる。
「新華網日本語」より 2011年8月21日