菅直人首相は23日、「3条件が整ったら辞任する。30日には新しい首相が決まるだろう。たぶん30日に内閣総辞職することになる」と述べた。
前原誠司前外相が当夜、菅首相の後継を選ぶ民主党代表選への立候補を正式表明した。
◇5年間で6人の首相
菅首相は23日午前の閣僚懇談会で、退陣を表明した。閣僚によると、菅首相は「3条件が整ったら辞任する。30日には新しい首相が決まるだろう。これまでお世話になりました。30日に内閣総辞職することになる」と述べたという。
「3条件」とは、▽今年度第2次補正予算 ▽赤字国債を発行するための特例公債法案 ▽再生可能エネルギー特別措置法案――を指し、うち第2次補正予算はすでに7月25日に成立した。再生可能エネルギー特別措置法案は23日午後の衆院本会議で可決された。共同通信社によると、参院審議を経て26日にも成立する見通しだ。公債発行特例法案も同日の参院本会議で成立する運び。首相は退陣条件が26日にすべて整った後、退陣を正式表明する予定。
菅首相は昨年6月、鳩山由紀夫氏の後を引き継ぎ、民主党に政権交代後2人目の首相に就任した。
民主党は党代表選を27日告示し 、29日に党両院議員総会で投開票する日程を内定した。30日には衆参両院の首相指名選挙で新首相が決まる見通し。民主党は衆議院で大多数の議席を占めるため、新党首がここ5年で6人目の首相になる。
◇考えを変えた前原氏