ベトナムが南中国海に建設したプラットフォーム
南中国海での石油・天然ガス開発プロジェクトにインドが参加するとのニュースが最近国内外メディア多数によって報じられた。プロジェクト実施鉱区が中国の主権海域か否かについて、各方面の発表した情報は曖昧だ。人民日報は調査の結果、その一部が中国の管轄海域にまたがっており、中国への主権侵害にあたることを権威ある機関を通じて確認した。
■鉱区は中国・南沙諸島海域の西側に位置する
インドPTI通信などの報道によると、探査・開発を実施するのはインド国営石油・天然ガス公社(ONGC)。同社は2006年にベトナム政府といわゆる「127号」「178号」両鉱区の採掘についてほぼ合意した。投資金額は2億2500万ドルだ。
ベトナム通信社の2006年の報道によると、現ベトナム国営石油会社ペトロベトナム(PVN)とONGCは同年5月24日にハノイで「127号」「128号」鉱区に関する契約を締結した。契約の名称と詳細は明らかでない。「127号」鉱区は面積9246平方キロメートル、「128号」鉱区は同7058平方キロメートル。両鉱区はベトナム・ビントゥアン省ファンティエットの東沖合に位置する。人民日報記者がネットで見つけたオーストラリア・BHPビリトン傘下の石油会社(BHP Petroleum)の鉱区分布地図によると、両鉱区はおおよそ中国・南沙諸島海域の西側に位置する。