中国、「天宮1号」打ち上げに成功 各国が注目
中国、「天宮1号」打ち上げに成功 各国が注目。 中国は29日夜、独自開発を進める宇宙ステーションのひな型「天宮1号」を打ち上げ、予定の軌道に乗せることに成功、世界各国から大きな注目を集めている…
タグ： 天宮1号,BBC,聯合ニュース,米FOXニュース,ロシアの声
中国は29日夜、独自開発を進める宇宙ステーションのひな型「天宮1号」を打ち上げ、予定の軌道に乗せることに成功、世界各国から大きな注目を集めている。
英BBCテレビは中国中央テレビ局（CCTV）の報道映像を中継し、点火から打ち上げまでの模様を生放送した。番組の中でBCCのキャスターは北京特派員に対し、「中国の打ち上げ技術は追いつけ追い越せの段階にある」と語った。
中東の衛星テレビ、アルアラビーヤは打ち上げ成功を直ちに報道、「中国の宇宙開発事業にとって大きな弾みとなる」とした。
韓国の聯合ニュースやニュース専門局YTNテレビなどもリアルタイムで伝え、打ち上げ成功後は特集を組んで報道。聯合ニュースは「中国人に誇りを与えただけでなく、宇宙強国としての中国の一面を世界にアピールした」と評価した。
米FOXニュースは「中国が初の宇宙実験室を手にしたことを示しており、中国の宇宙計画が成熟に向けて大きな一歩を踏み出した」と打ち上げ成功が持つ意味合いを強調。
米AP通信は「宇宙ステーションの建設に向けた基礎固めとなった。中国人は大きな誇りを感じ、中国は宇宙大国へと着実に歩みを進めている」と報じた。
ロシア国営ラジオ「ロシアの声」は、打ち上げ前の20日と28日に関連報道を行い、「天宮1号の打ち上げは宇宙ステーション計画の始まりを意味する」と指摘。ロシア宇宙博物館のラズトキン館長は「宇宙分野での飛躍的な成長を象徴する出来事だ」とした。
フランス紙ルモンドは、天宮1号の打ち上げを「恒久的な有人宇宙ステーション建設計画の一部」と位置付け、「宇宙探索の将来的な幕開けを予見させる。打ち上げ成功により、中国の建国記念日『国慶節』（10月1日）にも特別な意味が生まれた」と指摘。フランスのAFP通信とルフィガロ紙は、「中国は力強い足取りで壮大な宇宙計画を推し進めている。米、ロシア、欧州のみが保有する宇宙船とのドッキングと宇宙滞在に関するコア技術を獲得する見込みと伝えた。
フランスのラジオ局ヨーロッパ1は、中国と宇宙大国である米、ロシアとの距離が一層縮まったと報じた。欧州宇宙機関（ESA、本部パリ）国際事務局のカール・バーグキスト氏は「宇宙ステーションに飛行士を送ることができるのは現在、米とロシアだが、米のスペースシャトルが退役した後はロシアと中国になる」とし、「中国はインパクトのある技術を確立しつつある」と指摘。「欧州は民間宇宙技術の分野で中国と協力したい」と宇宙分野への中国のさらなる参入に期待を寄せた。
「人民網日本語版」2011年9月30日
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