外交部の姜瑜報道官は20日の定例会見で、中国漁船が南沙(英語名スプラトリー)諸島海域でフィリピンの軍艦に妨害された事件について、すでにフィリピン側に中国の立場を表明するとともに、中国側ボートの速やかな無条件返還と事件の適切な処理を要求したことを明らかにした。
姜報道官は「10月18日にフィリピンの軍艦が中国の南沙諸島北東部の礼楽灘(英語名リード・バンク)周辺海域に進入し、通常の操業をしていた中国漁船1隻に接近を試みた際、中国漁船が無人ボート25隻を牽引していたロープに軍艦のスクリューが絡みつき、中国漁船はボートのコントロールを失った。現在、中国側漁師と漁船は安全な状態にある」と説明。
さらに「中国は南沙諸島およびその周辺海域に対して争う余地のない主権を有す。中国の漁師が代々操業してきた伝統的漁場で漁をするのは全く正当なことであり、フィリピン側の行為によって中国の漁師の合法的権益が損なわれた」と述べた。
「人民網日本語版」2011年10月21日