クリントン米国務長官は18日、厳戒態勢の中でリビアの首都トリポリを電撃訪問し、6時間滞在した。2月の情勢変動以降にリビアを訪問した最高位の米高官だ。また、同国を訪問した米国務長官は過去半世紀に2人しかいない。同様に注目されるのは、欧米諸国がリビアへの外交攻勢を強めていることだ。
19日付の中東各紙はいずれも、クリントン長官のリビア訪問を大きく報道。その大部分は、クリントン長官が戦闘の完全な終結を待たず、慌ててリビアに乗り込んだことについて、戦後の利益への米国の関心、関係再構築への意欲を示すものと見ている。エジプト紙アル・アクバルは19日付で「西側の政府要人による相次ぐリビア訪問には、いずれも同じ下心がある。つまり『戦後の分け前に対する分不相応の望みと追求』だ。欧米はリビアの豊富な石油・天然ガス資源と、再建自体のもたらす数千億ドルの利益に目を向けている」と報じた。
「人民網日本語版」2011年10月20日