資料写真:対空ミサイルシステム「ブークM1」
ロシア国防省の関係者が12日明らかにしたところによると、日本と領土問題をめぐって対立する南クリル諸島(日本名・北方四島)に駐屯するロシア部隊は、対空ミサイルシステム「ブークM1」、軽戦車「T-80」、近代的な通信設備など数々の近代化兵器の配備を開始した。
◇武器配備計画は2回変更
ロシアは今年初めに南クリル諸島の武器更新計画を打ち出したが、その計画は2度にわたって変更された。最初は「S-400」、「Su-35」、「ミストラル」の最も優れる3つを装備する計画だった。
国後島、択捉島、歯舞諸島、色丹島の地図
その後、計画は見直され、ミサイルの射程は大幅に短くなり、短距離地対空ミサイル「TOR-M2」とヘリ2機に変更された。このほど公表された計画でも大きく削られ、「ブーク」の二流装備であるM1になった。そのほかの装備も「S-400」、「パーンツィリ」、「TOR-M2」と比べてかなり開きがある。
◇二流武器を配備 戦闘力より決意重視