丹羽宇一郎大使は19日、北京市の清華大学で「中国経済のこれから」というテーマで講演を行った。大使は「人民元の為替レートは米国の貿易赤字と関係がない。」と述べた上で、「経済は生き物だ。急激に大きな変化があれば必ず痛みを伴う。」と指摘。また、プラザ合意締結後、急激に進んだ円高が日本経済に与えたダメージをあげ、「人民元の値上げが猛烈なバブルを引き起こし、大変なデフレになる恐れもある。人民元為替レートは中国自身が納得できるような形で、中国自身が決めるべきことだ。」という認識を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年10月20日