中国国連復帰40周年の所感

中国国連復帰40周年の所感。 1971年10月25日、第26回国連総会は賛成76票、反対35票、棄権17票の圧倒的多数で、中華人民共和国の合法的議席の回復に関する決議を採択した。中国人民および正義を主張する世界の一部の国々と人民による長期間の奮闘の結果だ…

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発信時間: 2011-10-26 08:43:33 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

1971年10月25日、第26回国連総会は賛成76票、反対35票、棄権17票の圧倒的多数で、中華人民共和国の合法的議席の回復に関する決議を採択した。中国人民および正義を主張する世界の一部の国々と人民による長期間の奮闘の結果だ。(文:呉建民・欧州科学院副院長。)

私も当時、国連復帰代表団の一員として第26回国連総会に出席する幸運に恵まれた。また、初の国連中国政府代表部の一員として計10年間勤務した。国連の各国代表が中国代表団の復帰を盛大に歓迎した光景は、40年後の今もなおありありと目に浮かぶ。中国外交40年の歩みを振り返ると、感じて悟る点が多々ある。

その一、世界は中国を必要としている。第二次世界大戦終結後に創設された国連は、世界で最も権威ある、最も代表性を備えた機構であり、中国はその創設国だ。だが新中国成立後、国連での中国の議席は「蒋介石政府」に乗っ取られ、全人民を代表する中華人民共和国は排除された。世界人口の5分の1を占める新中国を排除するとは、国連の欠陥といわざるを得ない。世界の問題を処理する国連が、中国人を排除してはならないのは明らかだ。決議採択後の国連側の姿勢、中国代表団の復帰に対する歓迎は、国連と世界が中国を必要としていることを物語っている。

その二、中国は世界を必要としている。中国はかつて世界を1千年以上の間リードした国だった。だがトウ小平氏の指摘したように、明の永楽帝(在位1403-1424年)より後は、国を閉ざし始めた。1840年のアヘン戦争後、欧米列強の砲艦に門戸を開けられて初めて、中国人は国を閉ざしたために後れをとったこと、そして後れをとれば殴られることを悟った。

新中国成立以来の実践は、近代化の実現は鎖国下では実現困難なことをわれわれに告げている。トウ小平氏の打ち出した改革開放政策は決して偶然ではない。近代化の実現には開放が必須なのである。過去30数年間の中国の大発展は、改革開放の道、中国の特色ある社会主義の道を歩むことの正しさを示している。われわれの大発展は開放の下で実現したのだ。発展するためには開放と世界へ向かうことが必須だ。国連は世界の大舞台であり、中国が世界へ向かうにはこの舞台への復帰が不可欠だ。国連復帰以来40年の実践は、中国が国連と世界を必要としていることを物語っている。

その三、国際、国内の2つの大局は互いに影響し合い、促進し合う。胡錦涛国家主席は国際、国内の2つの大局を統合的に扱う必要性を強調している。国連は世界を1つにつなげる。中国の問題を解決するには、世界の大局と統合的に策を立て、国連から得られる有利な条件を存分に活用しなければならない。逆に中国の発展と進歩も、人類文明発展の流れの中にある。現代世界は依然多くの欠陥を抱えるが、客観的に見れば、かつてよりも大きく進歩している。これは中国人民を含む世界人民の長年にわたる奮闘の結果だ。

中国の外交舞台は国連復帰によって大きく広がった。1971年の合法的議席回復時、中国と国交のある国は64カ国のみだったが、現在は172カ国に増えている。外交舞台の拡大は、わが国の近代化にとって極めて有利だ。中国が平和、発展、協力の旗を高く掲げていることは、世界にとって大いにプラスだ。歴史の潮流は中国の国連復帰を後押ししたし、中国の国連復帰も歴史の潮流を後押しするものである。

まさに胡錦涛主席の述べたように「中国の発展は世界から切り離せず、世界の発展は中国から切り離せない」のである。

「人民網日本語版」2011年10月25日

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