野田外交の輪郭が鮮明に

野田外交の輪郭が鮮明に。 日本の玄葉光一郎外相は10月中旬、東南アジア諸国連合(ASEAN)3カ国を訪問した。日本の共同通信社は今回の訪問の目的について、「日米関係を基軸としながら、アジアの民主国家との協力を強化し、勢いを増す中国を牽制するのがねらい」と伝えた。野田外交がついにはっきりした輪郭を見せ始めた…

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発信時間: 2011-10-31 15:56:53 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

◇中国経済は利用、政治的には牽制

対米関係と違い、対中関係における野田氏の手法は「利用」といえる。中国の経済的地位を利用する一方、中国の変化、中国の周辺関係の変化を利用して中国の政治的影響力を牽制している。

前者の重要性は言うまでもなく、震災復興には中国の支援が必要だ。しかも日本は輸出によって成長を促している経済体で、欧米が不景気に陥っている今、対中輸出は大幅な経済衰退を回避する重要なコマとなっている。そのため首相就任後、野田氏は「戦略的互恵関係の深化」を表明、実際には中日経済関係の安定を希望している。

しかしその一方で、野田氏は中国牽制も怠っていない。野田内閣の玄葉外相が東南アジア3カ国を訪問した際、「価値観外交」を宣言、中国とASEANの一部の国とが対立する南中国海問題に介入して関係国の和解を妨害し、東中国海の中日境界線問題でより多くの支持者を得ようと企んでいる。

中日関係はずっと複雑かつ脆弱で、日本が本当に長期安定した中日関係を構築したい場合、まず相互信頼の増進が欠かせないが、日本の政治家の行動にはその意思がみられない。これこそがまさに中日関係の将来にとって心配なことだ。(作者:中国現代国際関係研究院日本研究所 霍建崗氏)

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年10月31日

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