候補にあがっていたユーロファイターは次の競争段階には進めなかった。
米ボーイング社のFA18(近未来型スーパーホーネット)
米ロッキード・マーチン社のF35
日本自衛隊の次期主力戦闘機(FX)は、米ロッキード・マーチン社のF35と米ボーイング社のFA18(近未来型スーパーホーネット)の2機種に絞り込まれ、今後は米戦闘機の間で競争が繰り広げられる。候補にあがっていたユーロファイターは次の競争段階には進めなかった。23日付の英情報サイトが伝えた。
日本産業界はFX戦闘機計画から部品生産、組立て、メンテナンスなどできる限り業務を回すよう要求していたこともあり、日本政府は今回の選定作業で、戦闘機自体の作戦能力のほか、国内企業により多くの業務を共有するよう求めていた。ボーイング社は、選定されれば先進的なステルス技術などFA18の70~80%の生産業務を日本に移転すると発表。一方、ロッキード・マーチン社もF-135エンジン(F-35戦闘機の動力装置)の生産を委託すると約束した。
これまで通り、選定された戦闘機は日本企業と協力し、日本本土で生産される。以前日本が選定したF-4EJとF-15Jはいずれもボーイング社の製品だったが、日本が生産したF-2はロッキード・マーチン社のF-16を改造したものだった。この3機種はいずれも三菱重工が生産した。
FXの案件総額は40億ドルで、最終的な調達機数は40~60機。日本はかつて米ステルス戦闘機F-22の調達を希望していたが、米政府の同意を得られず、最終的にF35、FA18、ユーロファイターの3機種が候補にあがった。来月にはFXが決定する予定。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年10月31日