フィッシャー大統領の催した歓迎式典で儀仗隊の栄誉礼を受ける胡主席
胡錦涛国家主席は10月31日にオーストリアのフィッシャー大統領とウィーンで会談した。両首脳は両国関係その他共通関心事について踏み込んで意見交換し、重要な共通認識にいたった。
胡主席は「現在、中国・オーストリア関係は良好な発展基調を呈している。両国首脳は経常的に交流し、貿易・投資・科学技術・人・文化分野の交流や協力は拡大を続け、実り豊かな成果を上げている。オーストリアにとって中国はすでに欧州以外で最大の貿易相手国となっている。双方は国連など多国間機構や国際問題において良好な意思疎通や協調を保っている。国交樹立以来40年の道のりは、相互尊重と対等な付き合いに基づき、互いに理解し合い、支持し合い、互いの核心的利益や重要な懸念に的確に配慮し、相手国の選択した社会制度や発展路線を尊重しさえすれば、両国関係は長期的で健全な安定した発展を遂げられることを物語っている」と表明した。
フィッシャー大統領は「国交樹立40周年に際し、胡主席が国賓としてオーストリアを訪問したことの意義は重大であり、国交樹立40周年記念活動の山場となるものだ。国交樹立以来40年、両国関係は非常に良好に発展し、交流や協力は順調に進展している。オーストリアは両国関係の進展に満足している」と表明した。
胡主席は「中国はオーストリアとの関係発展を重視している。オーストリア側と共に、両国の友好協力関係をさらに高い水準へと押し上げていきたい」と強調。次の4点を提言した。
(1)対等性と相互信頼に基づく政治関係の強化。上層部の頻繁な交流を継続し、戦略的・長期的視点から両国関係発展の大きな方向性をしっかりと捉える。両国の立法機関、政府機関、政党間の交流や協力を強化する。既存の交流・協力枠組みの役割を発揮し、両国関係の発展をより良く指導・調整する。