クリーンエネルギー車について説明する米海軍関係者
アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の開催が近づくにつれ、美しいハワイの随所でAPECムードの盛り上がりが感じられる。記者が飛行機を降りて顔を上げると、空港ターミナルに掲げられた「アロハ、APEC会議2011」や中国語、英語、日本語、ロシア語など10数カ国語で書かれた「ウェルカム」の文字が目に飛び込んできた。ワイキキ一帯からメイン会場のハワイコンベンションセンターまでの大通りの両側には「ウェルカムAPEC会議」の標語と、両腕を広げて遠方からの客人を歓迎する地元の人々の写真が掲げられており、ハワイの人々の歓迎ムードが伝わってくる。
APEC首脳会議はハワイにとって過去最大規模の国際会議。準備作業は全て完了している。ハワイは恵まれた自然景観を楽しんでもらうことに加え、多元的で環境にやさしい会議の開催を目指している。米国土安全保障省は今回の会議を重点警戒行事に指定。地元警察は警戒を目に見えて強化し、交通管制も出席者の安全確保に力を入れている。
APEC首脳会議について地元紙は開幕前から連日特集記事を掲載し、ハワイ、アジア太平洋、世界経済への重要な影響について報じている。地元紙は会議期間の交通管制についても詳細に報道。ホテルも宿泊客に交通規制情報を伝えている。大手地元紙は7日付でハワイを訪れる中国人観光客の人数が年々増加していることに触れ、中国人観光客の1日あたり平均支出は日本人観光客を上回ると報じた。
ハワイ生まれのオバマ大統領は会議開催に特に書面で祝辞を寄せ「世界経済に依然不確定性がつきまとう中、会議が地域経済協力の強化、貿易とグリーン成長の拡大に向けて具体的な成果を上げることを希望する」と強調した。オバマ大統領の通った小学校の子どもたちは、オバマ大統領の後輩であることを誇りにしている。記者はハワイを訪れる観光客がみな真珠湾のアリゾナ記念館に足を運び、歴史に思いを馳せ、戦争と平和の持つ深い意味を感じ取っていることに注目した。
太平洋フォーラム(本部:ハワイ)のコッサ理事長は「米国はアジア太平洋への重視を強めている。米中はこの地域における重要な国であり、多くの分野で共通の利益や似た試練を有している。会期中の米中首脳会談を通じて、米中関係が一層強化されることを希望する」と述べた。
「人民網日本語版」2011年11月10日