劉振民外交部部長助理(外務次官補)は15日、温家宝総理の東アジア首脳会議出席とブルネイ訪問(17-21日)に関する外交部のブリーフィングで、「南中国海における行動規範」(COC)の制定は「南中国海における各国の行動宣言」(DOC)の実行に向けたプロセスの一部であるとして、ASEAN諸国と共にDOCの実行を積極的に推進していく意向を表明した。中国新聞社が伝えた。
劉氏は「中国とASEAN諸国は2002年締結のDOCですでにCOCの制定を目標に掲げている」と指摘。「南中国海問題における中国の立場は明確で一貫したものだ。中国は当事国間の話し合いを通じた係争の平和的解決を主張し、南中国海問題について関係国との話し合いを継続している。中国と関係国には係争を適切に処理し、最終的に解決する知恵と能力があると信じている」と述べた。
また「外部勢力の介入は問題解決に無益なだけでなく、問題を一層複雑化させ、地域の平和・安定・発展を破壊しうる」と強調した。
劉氏は「今年7月に中国とASEAN諸国はDOCの実行に向けた後続の行動指針について合意した。中国はDOCの枠組み内でASEAN諸国と実務協力を展開するとともに、一連の協力提案を行い、ASEAN諸国から前向きな反応を得た。現在関係各国は緊密に協議し、協力事業の実行を積極的に促している。また、11月の東アジア首脳会議後に、DOCの実行に向けた高官会議、および南中国海の航行の自由と安全に関するシンポジウムの開催を計画している」と説明。「中国には南中国海を平和・友情・協力の海にすべくASEANの関係各国と共に努力する誠意がある」と強調した。
「人民網日本語版」2011年11月16日