インドネシアのバリ島で閉幕した第6回東アジアサミットに出席した中国の温家宝総理は19日、アメリカのオバマ大統領と会談した。
温総理は席上、「中国とアメリカの経済貿易の本質は互恵共栄だ。二国間における貿易不均衡は経済構造が異なることから生じた問題だ。この問題を解決するため、二国間の経済貿易協力を進めていくべきだ」と述べた。その上で、「中米両国関係の健全な発展を維持することは中米両国だけでなく、世界的にも有利だ。中国はアメリカと共に、中米協力パートナーシップの構築を推進していきたい」との考えを表明した。
温総理はまた、「アメリカは最先端技術の中国への輸出制限と中国企業の市場参入を緩和し、中国の企業に公平な競争環境を出来るだけ早く提供すべきだ」と指摘した上で、「中国は引き続き人民元為替制度の改革を推進しており、著しい成果を収めた」とした。
オバマ大統領はこれに対し、「双方は、引き続き協力と相互理解という精神を踏まえ、経済貿易における食い違いの解決に努め、重要な戦略的意義のある米中関係を前進させていくべきだ」との考えを表明した。
「中国国際放送局 日本語部」 2011年11月20日