中国の温室効果ガス排出量は確かに多く、しかも増加スピードが速い。これは事実だ。中国は現在、積極的な措置を講じて温室効果ガスの増加スピードを緩め、二酸化炭素排出量のピーク期を少し早く越えるべく努力している。先進国の経済成長と排出状況を見ると、大体どの国も1人当たりのGDPが4万ドル前後の時に排出量のピーク期を迎えている。だが中国は発展途上国として、発展と同時に排出増加率の抑制に努めており、1人当たりのGDPが4万ドルに達した時に再びピーク期を迎えることはない。
われわれは非化石エネルギーの割合を第10次五カ年計画の7%前後から、第11次五カ年計画では8.3%にまで高めた。第12次五カ年計画では11.4%にまで高め、2020年には15%にまで高める。一次エネルギーに占める再生可能エネルギーの割合を徐々に高めるべく努力する。つまりわれわれの講じている一連の措置は、中国経済の成長を維持すると同時に、排出量のピーク期を少し早く越えるためのものだ。
気候変動対策行動に関する討議の際に、「共通だが差異ある責任」の原則、公平の原則、各自の能力の原則がしっかりと反映されさえすれば、中国も自らの責任または自らの尽くすべき義務を真剣に履行するだろう。この点に問題はない。
「人民網日本語版」2011年11月23日