WTOと経済成長について長年研究している北京大学国家発展研究院の余諸・・教授は「アンチダンピングや相殺関税などの形で保護貿易主義が再び台頭する中、中国が後発開発途上国への関税減免を発表したことはなおさらに貴い。これはドーハ・ラウンドに対しても一定の促進作用を果たす。ドーハ・ラウンドの本質はゼロ関税だからだ」と指摘する。
中国はまた、債務減免や負担軽減によって後発開発途上国の持続可能な発展を後押ししている。2010年までに中国はアフリカ、アジア、中南米、太平洋地域の50カ国と債務免除議定書を締結。後発開発途上国44カ国の債務計238億元を免除した。
余準教授は「直接の債務減免と比べ、関税減免などの措置は後発開発途上国の市場開拓を助け、自己発展能力を強化するもので、その長期的発展を支えるうえでより大きな効果を持つ」と指摘する。
「人民網日本語版」2011年11月25日