少し前、筆者の友人が日本の内閣行政機関を参観した。これらの政府機関は東京の都心にありながら、建物はどれも古く、内部は薄暗く、職員の机もかなり年季が入っていた。「古い」というのがこの友人の唯一の印象だったという。環球時報が伝えた。
建物や職場の全体的な風格を保つためにそうしているのか?実はそうではない。日本の政府機関の支出はすべて公開されており、日本国民はおカネをどこに使うかに関心を寄せるだけでなく、おカネの使い方にも疑問を提示する。もしはっきりしない支出や無駄遣いがあれば、官僚はその責任を取らなければならない。納税者が納得するよう、職場は古くてもそのまま使っているのである。
クリーンな政治は中国社会でも今注目されている問題だが、「県級以上の政府は三公経費(海外出張費、公用車経費、接待費)を定期的に公開する」規定後、この制度を拒んだり、ごまかしたりして持続できないのではとの懸念の声がある。歴史を振り返ると、昔から官僚の汚職による腐敗堕落を防止するため、政府は知恵をしぼってきた。清朝は「高給養廉」制度を創設したが、その効果はほとんどなかった。腐敗の蔓延をいかに食い止めるか?制度によって腐敗を防ぐのはかなり難しい。