今年10月、F15戦闘機のサブ燃料タンクが落下した事故について、日本航空自衛隊は2日、電線ショートが燃料タンク落下の原因だったと発表した。
航空自衛隊の航空幕僚長である岩崎茂司令官は記者会見で、今回の事故調査結果を説明。電線を固定するナットが外れたため、電線の被膜が剥がれて銅線がむき出しになり、金属部品と接触して火花が発生。タンク内にたまっていたガスに引火し、爆発が起きたという。
航空自衛隊に所属するF-15戦闘機は10月7日、石川県小松基地で訓練中に燃料タンク1本と模擬空対空ミサイルの一部が地上に落下する事故を起こした。死傷者はなかった。
ナットが緩んだ原因は特定できなかった。サブ燃料タンクのナットの点検は空自の整備項目にはなかった。今回の事故を受けて、自衛隊は全国のF15サブ燃料タンクに点検を実施、ナットの2割に緩みが発見された。空自は、今後年1回、サブ燃料タンクのナット点検を義務付ける。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年12月5日