◇大局的見地から食い違いを適切に処理
中日友好はつねに両国関係の主流であり、両国間には意見の食い違いがあるものの、「中日共同声明」など四つの政治文書は中日関係の健全で安定した発展のための政治的基礎を築いた。双方の間には歴史問題、台湾問題、領土・海洋問題で共通認識と了解事項があり、敏感な問題を適切に処理するための指針となっている。
中日両国間にあれこれの問題が存在し、敏感な問題がしばしば噴出していることは否定できない。日本の一部政治家の史実を歪曲、侵略を美化する無責任な言動は、二国間関係の健全な発展を望む両国の政府と人々の願いに背くものだ。
河野洋平前衆議院議長は、こう述べている。中国は日本にとって最も重要な国の一つだ。日本には過去の誤りを勇敢に認める勇気が必要であり、誤りを認めてはじめて相手の信頼が得られる。両国間には解決の必要な一部の問題があるが、双方が大局的見地から協力しあえば、意義のある成果を収めることができる。
アナリストは次のように語っている。中日関係の大局に着目し、四つの政治文書の原則を固く守り、敏感な問題を適切に処理することが、中日関係の大局を守るためのカギである。双方が共に平和的発展を堅持し、戦略面で相手を正しく認識し、正しく扱い、お互いの関心事を尊重し、政治・安全保障の対話と交流を強化しさえすれば、必ず相互信頼を深め、誤った判断を減らすことができる。
中日関係にとって、2012年の国交正常化40周年は過去から未来へと引き継ぐ重要な年である。この重要なチャンスを逃さず、共同の発展と繁栄の青写真を描き、未来志向で善隣友好関係を築き、中日関係の発展に新たな活力を与えることは、中日関係の持続的で健全な安定した発展を維持するのに役立つだろう。
(新華網日本語)2011年12月25日