次に民主党内の角度から見ると、与党である民主党内でも野田氏支持で一致しているわけではない。共同通信社は「自民党内の派閥と違い、民主党は同時に多くの派閥を受け入れる大らかさを維持しているため、ちょっとした変化で一瞬にして党内の勢力構成が変わる可能性がある」とし、野田氏も自らが党内の全面的、持続的な支持が得られないのはよくわかっていると指摘する。
野党に関してはそれほど分析するまでもない。「民主党政権打倒」が自民党を頭とする野党の目標だ。自民党の谷垣禎一総裁は年頭所感で、「今年は民主党との決戦の年」と宣言。昨年民主党は大阪府知事選、大阪市長選のいずれも敗退、有権者の現政権離れが直接、野田政権を揺るがしている。
こうした分析から、野田首相が次第に四面楚歌の境地に追いやられていることがわかる。日本のメディアは「野田首相がこうした境地に陥ることは予想していたが、これほど早いとは予想していなかった」と伝える。日本の政界に詳しい関係者は「今年6月に野田首相が辞任し、衆院総選挙が行われる可能性がある」と分析する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年1月4日