温家宝総理は31日午前、第6回国務院全体会議を召集し、重点政策について以下の方針を打ち出した。
(1)しっかりとしたマクロコントロールを継続。国内外の経済動向を綿密に観察し、正確に判断する。兆候や傾向を示す問題を強く重視する。マクロコントロールの強弱、ペース、重点をしっかりと押さえる。適時、適度に事前調整や微調整を行う。政策の的確性、柔軟性、先読み性を高める。進行中の国の重点プロジェクトの資金を確保する。新たな重点プロジェクトをしっかりと割り振り、秩序良く進める。投資の安定成長を維持する。引き続き中小企業を中心に実体経済への貸付支援を強化する。市場参入条件を的確に緩和し、公平な競争を促進し、民営経済の発展の活力を喚起する。
(2)農業生産支援をしっかりと実施。中央1号文書の精神と農業支援策を真剣に実行する。春耕作とその準備をしっかりと支援し、食糧作付面積を安定させ、不足の深刻な農産物、良質な農産物の生産を拡大する。農業生産資材市場の監督を強化する。重大な畜疫の防止策、森林・草原火災の防止策、防災・減災にしっかりと取り組む。
(3)不動産市場の規制の成果を揺るぎないものにする。投機・投資目的の需要への規制策を引き続き厳格に実行し、一歩一歩改善し、住宅価格を合理的な水準へ戻す。一般分譲住宅の供給を増やすべく効果的な措置を講じる。「保障性住宅」(政府補助のある低中所得者用住宅)の建設・管理をしっかりと行う。
(4)貿易の安定した伸びを促進。貿易政策の基本的安定を維持し、輸出構造の高度化を促し、貿易の持続可能な発展を強化する。
(5)経済運営の調節と生産の安全確保に力を入れる。石炭、電気、石油、ガス、輸送を重点的に支える。生産の安全性を確保し、各種大事故の発生を断固防ぐ。
(6)重要な民生問題をしっかりと解決。最低生活保障・失業保険基準と物価上昇の連動制を実行。食品や薬品の品質・安全管理を強化する。スクールバスの安全策を強化する。
「人民網日本語版」2012年2月1日