中国企業がスーダンで進める道路プロジェクトの中心拠点で反政府武装勢力の襲撃に遭った従業員17人と副拠点の従業員29人は全員無事に首都ハルツームへ移動した。現地中国大使館は引き続き、「スーダン人民解放運動・北部(SPLM・N)」に連れ去られたままの労働者29人の救出作業にあたっている。
中国政府の派遣した作業チームのトップ、邱学軍外務省領事局副局長は「党と政府は連れ去られた従業員の安否を非常に気遣っている」と表明。作業チームは31日午後6時過ぎにハルツームに到着すると、羅小光大使と共に直ちに空港へ向かい、避難してきた労働者を出迎え、見舞った。同日夜には大使館の緊急指導チームと合同会議を開き、救出計画について検討した。
邱氏は「現在最も差し迫った任務は、反政府軍に連れ去られた従業員29人をできるだけ早く、無事救出することだ。われわれは1日午後にスーダンの外相、軍幹部と会談。従業員の安否への中国政府の極めて大きな懸念を伝え、その全力の救出、安全な救出に積極的に協力するようスーダン側を促した」と述べた。
スーダン側は中国側の感情と懸念に理解と同情を示すとともに、中国人労働者のできるだけ早い、安全な救出にあらゆる努力を尽くす考えを表明した。
SPLM・N側は、すでに中国側とエチオピアで接触して委員会を設置したことを明かし、人質の無事解放を確保するとしている。
「人民網日本語版」2012年2月2日