在エジプト中国大使館は1日、シナイ半島で現地のベドウィンに拘束されていた中国人の技術者24人と通訳1人が同日未明、無事解放されたことを明らかにした。
事件発生後、宋愛国駐エジプト大使はエジプト内務省治安局や国防省の幹部と緊急会談し、中国人労働者について安全を確保したうえで、事件を適切に処理し、早期解放を図るよう求めた。エジプトの治安当局、軍、警察は迅速に行動。軍高官は事件の起きた北シナイ県の県都アリーシュ近郊へ駆けつけてベドウィンの長老と会談し、拘禁中の親族の釈放などベドウィン側の要求について前向きな検討を約束した。最終的に説得工作が成功し、25人は1日午前2時頃に解放された。
現地で救出作業に加わった馬建春公使参事官によると25人は現在アリーシュの軍施設におり、体調は良好で、精神的にも安定している。馬氏は1日朝に現地幹部と会談し、中国人への保護の一層の強化について話し合った。県知事は中国人労働者の様子を非常に気遣い、会談後、馬氏と共に軍施設に労働者を見舞い、贈り物を手渡し、一緒に写真を撮った。エジプト政府も、中国人労働者を工事現場まで護送するため軍の部隊を派遣する考えを表明した。
「人民網日本語版」2012年2月2日