ドイツ・ボン大学の辜学武教授は人民日報の取材に「米国は歴史から教訓を汲み取り、真の脅威がどこにあるのかを見極めるべきだ。中国はこれまで米国の『核心的利益』に挑戦したことはない。大西洋両岸の対中政策は統一されていない。超大国の座の維持を図る米国と、多極的な世界体制を追求する欧州とは立場が異なる。欧州は米国への依存から徐々に脱し、独自の対中政策を定め、利益の最大化を図る必要がある」と指摘。「中国はアジア太平洋構造の変動の中で冷静さを保ち、現行の政策を堅持し、周辺国と一層の信頼関係を構築する必要がある」と述べた。
ミュンヘン安全保障会議平和・外交事務部主任が会議前に発表した文書も「西側諸国は平和共存が中国の外交政策の中心的基調であることをいつまでも忘れてはならない。中国が地域覇権を求めることはあり得ないし、第三国の干渉に全力で反対するだろう。特に、時代遅れの冷戦思考には誰も従うべきではない」「世界金融危機は世界のパワーバランスのシフトを実証し、西側の政治思考の限界をはっきりと示した。われわれは中国の経済成長と軍事力の国際政治における重要性をもっと考慮しなければならない」としている。
「人民網日本語版」2012年2月7日