米政府は先日、国の安全保障上の脅威に関する年次報告書を発表。米国のコンピューターネットワークに大がかりな侵入を行い、米国の知的財産権を盗み取り、「経済スパイ活動」を繰り広げているとして中国を批判したうえ、米国にとって今後数年間の最大の脅威は中国の情報機関だと指摘した。
外交部の劉為民報道官は6日の定例記者会見でこれに反論。「中国はネットセキュリティの問題について、すでに繰り返し立場を表明している。サイバー攻撃には国を越える性質や匿名性がある。徹底的な調査を経ず、確実な証拠もないままに攻撃元を推断するのはプロフェッショナルでなく、無責任だ」と指摘したうえで、「ましてや中国が米国に対していわゆる『スパイ活動』を行っているとの非難は根も葉も無い、下心あるでっち上げだ。冷戦思考を捨てて、客観的事実を尊重し、中国への言われなき非難を止めるよう米側に要求する。中国としては引き続きネットセキュリティ分野で国際社会と協力を行っていきたい」と述べた。
「人民網日本語版」2012年2月7日