歓迎式
温家宝総理は8日、人民大会堂でカナダのハーパー首相と会談した。
温総理は「近年、中国とカナダはハイレベル交流を継続し、両国関係は良好な発展基調を呈している。双方間の貿易と投資は持続的に伸び、文化、教育、科学技術分野の交流も日増しに緊密化している。国際組織や地域組織では成果に富む協調と連携を保っている」と指摘。
「両国の経済は相互補完性が強い。双方はこの強みを十分に活かし、日増しに激しくなる国際競争に対応していくべきだ。両国の投資保護協定交渉はすでに妥結している。この重要な文書に一日も早く調印し、相互投資を促すことを希望する。両国経済の相互補完性に関する共同研究に一段と力を入れ、これを基礎に経済協力の包括的強化に向けた計画を策定し、自由貿易協定(FTA)締結の可能性について検討することを希望する。エネルギー資源分野で長期的で安定した、多元的な協力パートナーシップを構築することを希望する。カナダからのエネルギー資源製品の輸入を拡大し、クリーンエネルギー、再生可能エネルギー、省エネ、環境保護、原子力の平和利用分野の協力を強化したい。司法、人、文化、科学技術、農業、金融、海洋、局地分野の協力を積極的に開拓したい」と表明した。
ハーパー首相は「近年、カナダと中国の戦略的パートナーシップは力強い発展を見せている。各分野の協力は実り豊かな成果を上げ、人的交流は緊密で、両国の友好の絆はたゆまず強化されている。両国関係は相互尊重を基礎に築かれた長期的、戦略的関係であり、その発展には大きな将来性がある。中国からの投資拡大を歓迎する。貿易、エネルギー、金融、人、文化の協力を開拓し、国際・地域問題における強調と連携を緊密化し、両国関係をより高い水準へ押し上げていきたい」と表明した。
両首相は世界と地域の焦点となっている問題についても意見交換。会談後、二国間協力文書の調印式に立ち会った。
「人民網日本語版」2012年2月9日