資料写真:多国間合同軍事演習に参加する国家
アジア太平洋地域最大規模の多国間合同軍事演習が2月7日、タイで幕を開けた。「コブラゴールド2012」と呼ばれる今回の演習は2月17まで行われ、アメリカ、タイなど7カ国から約1万3000人が演習に参加している。
また、オーストラリア、フランス、イギリス、インドなどの10カ国が演習計画に招かれ、中国、ロシア、アラブ首長国連邦などの9カ国はオブザーバーとして出席する。
7カ国が参加するこのほどの大規模な軍事演習の裏には何があるのか。アメリカとタイの目的は何か。これらの問題について、軍事専門家の房兵氏を取材した。
◇7カ国軍事演習は空前の規模 敏感海域にかかり注目を集める
房兵氏によると、軍事演習に参加するアメリカとタイの兵士は1万2千人に上り、主力軍となっている。米海軍はドック型揚陸艦「ジャーマンタウン」「トーテュガ」やCH-46シーナイト輸送ヘリコプターなどの軍用機や上陸用舟艇、M-777型榴弾砲と第3海兵遠征軍を動員している。
アメリカとタイに次いで、韓国も2600トン級の大型揚陸艦と数百人の海兵隊員を参加させている。
参加国の兵力と装備から見れば、今回の演習はタイの沿岸部で行われることは間違いないだろう。タイの沿岸部は二つの方向しかない。一つはタイ東南部にある南中国海に直通するタイ湾である。もう一つはタイの西部や南部のアンダマン海である。アンダマン海はマラッカ海峡につながっている。
軍事演習の内容は公表されている対テロや人道支援活動のほか、7カ国で水陸作戦兵士を中心に、実弾訓練、実戦水陸攻防訓練なども行うと見られる。
今回の演習の地域、兵力や内容はすべてマラッカ海峡という敏感海域と切り離せない。外部からの強い注目にふさわしい。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年2月9日