中米両国は共に農産物の生産、貿易、消費大国で、共に農業を戦略的基幹産業と見なしている。30年余りの努力を経て、農業協力は両国関係において本質的意義を持つ重要な構成要素となった。習近平副主席の訪米を前に韓長賦農業相が人民日報の取材に応じ、両国の農業協力の成果と展望について次のように語った。
両国の農業協力は30年余りの間、一貫して安定的発展の流れを維持し、対象分野を開拓し、内容を深めてきた。両国の農業技術協力は強みによる相互補完であり、大きな成果を上げている。米国は農業技術が発達しており、科学的研究、品種改良、生産分野で世界をリードする技術を持っている。中国は需要が大きいだけでなく、食糧生産、バイオマスエネルギー、農産物加工分野で世界をリードする技術を持っている。両国は栽培業、牧畜業、漁業、農業の研究と教育、農産物の加工と流通など多くの分野で広範かつ成果に富む協力を行うようになっている。中米両国が農業技術の協力や交流を強化し、強みによる相互補完を実現することは、農業技術全体の力を共に高めるうえでも、先進的な農業技術を世界全体に普及するうえでもプラスで、全人類に恩恵をおよぼすものである。これは世界の食糧安全保障と農業の発展にも重要な意義を持つ。
農産物貿易の急速な発展は両国の農産業構造の調整、農産物市場の拡充に重要な促進作用を果たした。中米の農産物貿易の急速な増加は、両国民に豊かで良質な農産物をもたらし、国内供給を効果的に補い、両国の農民に生産物の販売と就業への道をもたらした。
「人民網日本語版」2012年2月13日