ベイナー下院議長との会談に臨む習副主席
訪米中の習近平国家副主席は現地時間15日、ベイナー下院議長、リード上院院内総務(民主党)マコネル上院院内総務(共和党)らと会談した。
習副主席は「近年、中国の全人代と米国の上下両院はそれぞれ定期会議枠組みを設け、全方位的な交流と対話を行い、中米間の理解や相互信頼の強化、協力の拡大に積極的な役割を発揮している。中国政府は双方が対話や交流を行い、中米関係の健全で安定した発展を促すことを、これまで同様に支持する」と表明。
台湾問題については「米側が『1つの中国』原則を恪守し、両岸関係の平和的発展を実際の行動によって支持することを希望する」と表明。人権問題については中国の人権事業の多大な成果を紹介したうえで「人権事業はたゆまぬ改善の過程であり、『ベスト』はなく、『ベター』しかない。中国政府はこれまで同様に人権事業の一層の進展を促していく。また、平等と相互尊重を基礎に米側と対話や交流を行い、理解を深め、共に進歩していきたい」と述べた。
シリア問題とイラン核問題については「中東地域の平和・安定と国際関係の準則を守ることが、シリア問題における中国の出発点および立脚点だ。自らのやり方で引き続き建設的役割を果たしていきたい。中国は一貫して国際的な核不拡散体制の維持を主張し、中東地域のどの国が核兵器を開発することにも賛成せず、交渉と対話の原則を堅持して、イラン核問題の平和解決を図るべきだと考えている」と表明した。
「人民網日本語版」2012年2月17日