習近平国家副主席は米ロサンゼルスのステイプルズ・センターで17日夜、プロバスケットボールNBAのロサンゼルス・レイカーズとフェニックス・サンズの試合を観戦した。中国首脳のNBA観戦は初めてで、5日間の訪米の最後を飾るものとなった。両チームの試合の結果も、コービー・ブライアントのプレーも重要ではない。重要なのは、観覧席に中国首脳が初めて姿を見せたことだ。中央人民広播電台が伝えた。
ステイプルズ・センターは習副主席の滞在先ホテルから非常に近く、習副主席はバイデン米副大統領と共に試合を観戦した。
現場は熱気に包まれ、中国人のバスケファンの姿も多く見られた。これに先立ちロサンゼルスのビヤライゴーサ市長は、習副主席がレイカーズファンであることをメディアに明かしていた。
ある学者は「米国は世界の大国の中で最もスポーツが盛んで、国民も国全体に対するスポーツの重要性を非常に重んじている。習副主席のNBA観戦には、米国社会との意思疎通の意向を伝える狙いがある。中国のパブリック・ディプロマシーにおいて今後どんどん活用される手段になるかもしれない」と分析する。
習副主席は同日、5日間の公式訪米を終え、ロサンゼルスからアイルランドへ発った。習副主席は今回の訪米でワシントン、アイオワ州、ロサンゼルスを訪問。オバマ大統領、バイデン副大統領と会談したほか、経済・貿易関連の日程を多数こなした。米国に続きアイルランドとトルコも訪問する。
「人民網日本語版」2012年2月19日