全国人民代表大会(全人代)外事委員会主任、第11期全人代第5回会議大会報道官を務める李肇星氏は、「中国外交は軟弱すぎる」との外部の声について、「軟弱」や「強硬」という言葉で簡単に中国外交を定義することはできないと指摘した。「中国広播網」が伝えた。
近年、中国外交について西側の一部からは「強硬すぎる」との声が、中国国内からは「軟弱すぎる」との声が上がっている。李氏は「武力が強硬で、対話や交渉は軟弱とは言えない。軟弱や強硬という言葉で簡単に中国外交を定義するのは理性に欠ける。何が軟弱で何が強硬なのか。肝要なのは人民の利益に合致し、世界平和の利益に合致することだ。経済的台頭と総合国力のたゆまぬ増強に伴い、中国は国際社会で『議会外交』もかつてないほど活発化させている」と指摘した。
李氏は「議会外交」分野で全人代が過去1年間に上げた成果を積極的に評価。「大きな働きをしている。呉邦国委員長は米国訪問を成功させた。外国の国会との交流、外国の国民との交流を強化し、正しい外交のために大きな貢献を果たした。国連との友好関係、発展途上国との友好協力の発展に大きな貢献を果たした。これはわれわれの外交の基礎であり、民意を固める基礎だ。大国関係の正常で健全な発展にも努力し、貢献した。我々の外交の基礎は善隣友好、発展途上国との団結・協力だ」と述べた。
「人民網日本語版」2012年3月14日