J-20はエンジン、レーダー、オペレーションシステムなどまだ数多くの試験が必要で、最初の試験機の段階にある。(資料写真)
◇ステルス戦闘機の統合で米と同レベルの技術を獲得
新型J-20の噴出口に比べ、そのレドームの変化は容易にはわからない。従来の型ではレドームは機体と同色だった。しかし今回レドームには機体と違う色が施された。色を変えた理由は、レーダーを未搭載の初期の原型機で、レドームに機体と同じアルミニウム合金または複合材料を使ったことからペンキを区別する必要がなくなった。ただ、レーダーを搭載した場合、レドームには特殊な材料を使い、強度と波透過効果のバランスを取る必要があるため、最も直観的な色で違いを設けた。そのため、新型のJ-20は国産のアクティブ電子走査アレイを搭載していると断言できる。同レーダーの採用によって、中国はこの分野でロシアを抜き、米国に近い技術レベルを手に入れた。
装備という点からは、J-20が中国空軍に配備されるにはまだ長い時間がかかるが、技術発展の点からみると、中国が世界先端の航空技術に追いついたことを意味し、先駆者のイメージで世界の軍事機開発の仲間に入りつつある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年3月23日