「テレビをつけると、いつでも中国関連の報道がある。他者の生活にプラスの影響を与えなければ、人々から関心を抱かれ、必要とされることはない」とベトナム国立大学ハノイ校の中国研究者は指摘した。
「私たちは中国人従業員から豊かになる秘訣を学び、もっと仕事に努力しようと思うようになった。私たちの収入は以前より増え、生活はもっと良くなった」。中国企業の投資するプノンペンの衣料品工場で働く女性従業員は、中国の投資が自らの生活に与えた影響についてこう評価した。
■周辺国に確かな利益をもたらす
中国と周辺国の経済・貿易協力は双方の無数の庶民に恩恵をもたらし、互恵協力は実り豊かな成果を上げている。カンボジア発展資源研究所の最新の研究結果は、中国の支援する開発・援助プロジェクトが現地の住民に確かな利益をもたらしたことを示している。
タイ政府の統計によると同国は昨年、中国への果物輸出で100億バーツの収入を得た。
インフラ整備はASEANの発展のウィークポイントであり、中国とのネットワーク相互接続の重点でもある。中国港湾工程責任有限公司が建設に参加しているマレーシアのペナン第2橋は、同国にとって過去20年間で最大の土木プロジェクトで、現地のモデルプロジェクトでもある。
ベトナムではベトナム電力グループと中国企業の協力する8つの火力発電プロジェクトのうち3つが稼働中、4つが建設中だ。ベトナム電力グループ副社長は「技術・設備以外にも、中国はベトナムの電力プロジェクトに多額の優遇借款を提供した。現在までにベトナム電力グループは中国側と40億ドルの優遇借款契約を締結している」と説明した。
2009年に中国がASEAN諸国に約束した150億ドルの融資は、ほぼ全てのASEAN諸国に関係し、インフラ整備プロジェクト50件余りを支えた。昨年中国は優遇借款40億ドルを含む100億ドルの追加融資を発表した。
インドネシアでは2010年、中国企業1000社余りが総額29億ドルの投資を行い、現地に数万人の雇用を創出した。
ミャンマー・マンダレー管区のある村では中国の支援によって300人が学べる現地最大の小学校が建設された。村長はこの校舎は村にとって大きな助けになったと述べ、大学進学者の増加への期待を表明した。
■アジア全体の国際的イメージを高める