第6回中日韓外相会談が8日、浙江省寧波市で行われた。中国の楊潔チ外交部長(外相)が議長を務め、日本の玄葉光一郎外相、韓国の金星煥外交通商相が出席した。3カ国外相は中日韓協力の進展と今後の方向性、第5回中日韓首脳会談の準備、地域や世界の共通関心事について意見交換した。
楊外交部長は3カ国協力の前向きな進展を積極的に評価。「世界経済の不確定要素、不安定要素が増加している現状の下、中日韓はなおさらに連携して自らを強化し、共に発展を図るべきだ。これは3カ国のみならず、アジアと世界にとってもプラスだ。3カ国は戦略的・長期的観点から友好協力の大きな方向性をしっかりと把握し、意志疎通と調整を強化し、理解と相互信頼を強化し、実務協力を深化し、社会・人・文化面の交流を推し進め、連携して地域経済統合のプロセスを推進し、未来志向・全面的協力のパートナーシップの格上げを図るべきだ」と強調した。
また「中日韓は東アジアの主要国だ。東アジア協力の推進、東アジア地域の発展と繁栄の促進は3カ国にとって責任であり、共通の利益でもある。世界の経済情勢の展望が不透明な中、東アジアの国々は連携して自らを強化し、協力水準を高め、力を合わせて地域経済統合を推進し、東アジア地域の平和・安定・共同発展を促すべきだ」と表明した。
3カ国外相は中日韓協力事務局の申鳳吉事務局長から報告を受け、3カ国協力の良好な基調と事務局の取り組みに満足の意を表明。3カ国協力について議論したうえで▽経済・貿易・金融・省エネ・環境保護・気象・災害対策協力の強化▽中日韓投資協定の早期締結と中日韓自由貿易協定(FTA)交渉の早期開始▽中日韓循環型経済モデル拠点の建設加速▽人的・文化交流とパブリック・ディプロマシーの積極的な実施--の意向を表明した。東南アジア諸国連合(ASEAN)の発展を支持する措置を講じることでも合意した。