中国とロシア両国海軍による合同軍事演習「海上連合2012」が22日、山東省青島沖の黄海で始まった。期間は27日まで。「規模の大きさ、演習項目の多さ、閲兵の壮大さ」――。国防大学戦略研究所の孟祥青副所長は22日、新華社の取材に、今回の中ロ合同軍事演習の見どころについてこう答えた。
見どころ(1):演習規模の大きさ。今回の演習には艦船25隻、航空機13隻、ヘリコプター9機のほか、2つの特戦部隊が参加する。近年の両海軍の合同演習の中では艦船の数にしても、種類にしても最大規模となる。中国側からミサイル駆逐艦「哈爾浜(ハルビン)号」、ロシア側からミサイル巡洋艦「ワリャーグ」などが双方の海軍装備を代表する主力艦として加わる。
見どころ(2)演習科目の多さ。演習のテーマは「海上における共同防衛と海上の交通ルートを守る作戦」。演習は防衛的な性格のものであり、地域の安全と安定を守り、促進するのに積極的な影響力を持つ。テロに備えた訓練、潜水艦攻撃、海上補給など各国海軍が実施する演習項目のほか、海難救助、襲撃された船舶の救援など従来にない安全分野の項目も含まれ、両軍が多様化する任務を遂行する能力を向上するのに重要な意義がある。
見どころ(3)海上閲兵、交流シンポジウムに注目。今回の演習は作戦計画、実兵演習、海上閲兵、交流シンポジウムの4段階に分けて行われる。参加する艦船・航空機の数や種類が多いため、海上閲兵はかなり壮大なものとなり、立体的効果が期待される。最後に行われる交流シンポジウムでは、中ロ海軍の歴史と発展段階が違うことから、いかに長所を取り入れ、短所を補うか、いかに演習の成果をまとめ、次の協力につなげるかに注目が集まる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年4月23日