イランの革命防衛隊は22日、昨年捕獲した米国の無人偵察機の複製を製造中だと明らかにした。
イラン軍の高官は、「米偵察機の情報システムとデータ記憶装置をすでに『解読』した」と語った。
◇イラン、捕獲した米無人偵察機「RQ170」公開
アミール・アリ・ハジザデ革命防衛隊空軍司令官によれば、無人機の情報を解析したことを証明するため、無人機の修理記録と活動記録をイランのファールス紙で公開。
「偵察機は2010年10月、技術的問題を理由にカリフォルニアに送られ、その後、アフガニスタンで任務を行った。アフガニスタンのカンダハル上空を飛行中、技術的問題が発生したが、修理できなかった。同機はイラン領空に潜入前、パキスタンで2週間の任務を行った」
「無人機のソフトウェアとハードディスクを解析しなければ、こうした情報を得ることはできない」
さらに詳しい情報について、「この航空機はイランの国有資産だ。これ以上の情報を明かすことはできない」として公表を拒んだ。
昨年12月4日、イランは同国東部の領空に侵入した米国の無人偵察機RQ170を撃墜したと発表。イラン軍はその後、偵察機の映像をテレビで公開した。
米国側は中央情報局(CIA)の無人偵察機が機械の故障で墜落したと発表した。
オバマ米大統領はイランに偵察機の返還を要求しているが、イラン側は、偵察機はすでにイランの財産で、どう処置するかはイランが決めるとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年4月23日